その5_釜で炒る 昔ながらの釜炒り茶
一般的な煎茶は生葉を蒸気で蒸して加熱し、酸化を止めて保存が効くように加工していきます。
蒸し製煎茶は江戸時代に京都で開発され、日本各地で広まり現在でも大勢の人々の間で愛飲されています。
一方、大きな中華鍋のような釜で炒って加熱し酸化を止めて加工するのが釜炒り茶です。
こちらは戦国時代に中国から製法が伝来し、当時中国との交易関係が深かった九州地方で盛んに作られていました。
煎茶の流通により釜炒り茶の生産量は減り、量産に向かない釜炒り茶は現在では日本茶全体の生産量の0.3%以下と大変希少なお茶になりました。
その中でも無農薬・有機栽培で作られた釜炒り茶は更に希少です。
生産者の興梠洋一さんは昔ながらの伝統的な釜炒り製法を継承しつつ、より美味しいお茶を作るために日々研究を重ねてらっしゃいます。
伝統を守り進化を続ける貴重な釜炒り茶を大切な思いと一緒にお届け致します。